仕事について考える
前回、GTDの高度リストを改めて作ってみて、仕事について考えてみたいと思いました。
高度リストを作ってみて、改めて自分の関心が大きい分野は仕事なんだなと。
自分が考える理想的な状態って、仕事が少ない状況ということだと言うことがわかりました。当たり前ですかね…
今は、仕事量が多すぎるわけです。
仕事についてどういう形だったら理想なのか考えてみます。
今までの経緯も考え直すことで、自分が仕事について何を重視しているかわかるはず。自分の価値観を洗い出したい。
自宅できることを考えた
自宅で仕事をできるようにしてかなりの時間が経ちました。
これ自体は良かった。自宅で仕事をできるようにしようとしたきっかけは、いくつかあります。
通勤時間や出張が極端に多い仕事だったんですね。出張が多いと、実質起きている間は仕事してるようなものですし、通勤時間は自分の時間ではない。
大きく体を壊したこともあります。
それで、少しずつ自宅でできる仕事を選んだ。
教える仕事が結果的に一番多くなりました。翻訳なんかの仕事は、昔いた会社から仕事をもらったり、紹介受けたり。書く仕事や複数の仕事を組み合わせてなんとか生きてきました。
通勤時間はなくなった。
その代わり長時間労働になりました。外に働きに行くことも結構あったり、時期によってバラバラではあるんですが、自宅でする仕事は常にあったということですね。
で、まあ、なんとか生き延びてきたんだけれど、雲行きが怪しくなってきました。
差別化のために対応時間を増やした
資本装備率や人員を考えると、とても大企業には勝てない。少ない資本でできることは即時対応くらいしかない。
となると、仕事に切れ目がなくなります。自分の人件費を度外視すれば、勝負はできる。
結果もある程度出していけば、単価を上げてもいけると考えました。
これもある時点までは間違っていなかったんですが、いよいよ苦しい。
機械学習、市場環境の変化に対応しきれていない
教えることや翻訳の仕事はどんどんなくなりつつあります。
もちろん、まだありますよ。
ですが、翻訳の精度はあがり、ある程度の知識があればGoogle翻訳なんかでも事足りる場面は増えた。
自分の場合は、以前いた業界の専門性が高いので、まだなんとかなりますが、仕事がなくなるまでにはそれほど猶予はないでしょうね。
教える仕事に関しては、アプリが一番の競合です。単価が何百分の一なんかになった。
今までなら自分のところに習いに来た生徒さんも、来る機会は減ったんだと思います。
AO入試も増えましたし。受験勉強する時間も減った。18歳人口が減っているのだから、そもそも衰退産業です。
書く仕事はそれなりに残っている。音楽の仕事も少し。ただ、とてもそれだけで生活はできないですね。
教える仕事が今一番収入が大きい。
高品質、サービスで対抗した
今、さらに高品質やサービスで対抗してます。
結果はまだ出せていますけど、このままではジリ貧ですね。労働時間を更に投下し続けないと勝てない。
これでは生活に無理がありすぎる。
365日休みなし。常に携帯にメッセージが届いていて、それの対応に追われている。
このままでは維持できないのは明らかですね。
今の仕事のままやるならどこを改善するか
労働生産性を上げること。
コストをカットするか、収益を上げるか、両方やるかです。
体力が落ちていくことを考えると、このままの労働時間を増やしていく働き方はできない。
人員を増やして利益を増やすのも一つの方法ですが、高品質ということで他と差別化を図ってきている。となると、人を増やせるかというとなかなか難しい。
人を増やしても品質を下げるなら、存続できない。
となると、自分でなくてもできる人を作っていくしかない。組織でやるのが嫌になって、また組織でやるのかという思いもあるんですけど、これは一つの方法。
そうなると、できることはいくつかありますね
- マニュアル化をすすめる
- アプリなどを開発する
- 市場開拓する
マニュアル化はもっと進める必要がある。自分の個人技で成り立っていることがあまりにも多いんで、そうじゃなくても結果が出せるようにする。
アプリというか、オンライン上でできるテストはある。
とはいえ、これも陳腐化する。日常業務をこなしながら、コンテンツ制作するのはやってますが、きついですね。
市場開拓が一番即効性があるように思えます。商圏を広げること。あまりネットでの広報には力を入れてなかった。入れてなかったというより、入れる余裕がなかったというのが正直なところです…
人数が増えれば単純に収益は倍になります。このあたりは教える仕事では大きいところですね。とはいえ、品質管理できるのか。
動画なんかはもう随分前にオンライン化してある。コストカットという面ではもうかなりやってあるので、市場開拓が一番の選択肢ですかね…
他の仕事の比率を増やす
他の仕事の比率を増やすことも一つの方法です。
教える仕事に関しては、とにかく休みがない。
来年はまだ耐えられるかもしれないけれど、再来年一線で教えられるかどうかはわからない。
経営面も同時にやっているわけですから厳しいです。じゃあ経営だけに専念して利益を出し続けられるかというとそれも難しい。
単純に外で教える割合を増やすのも手ではありますが、あれはあれでしんどいですからね…
移動がとにかくきついので。
収入に関しては、自分でやってるほうが利益はいい。
ただ、外で働けば、どこにいても仕事に追われるということはなくなるかもしれない。
翻訳を増やす。これは難しい。縮小していってますからね。
書く仕事は増えたけど、これはこれで、業界関係の仕事なので、広げるのが難しい分野です。
音楽はどう考えてもそれで食べられるということにはならないですね。
うーん。行き詰まってますね…
今の仕事をやりつつ、負担が少ない仕事に移行する
なんともスッキリしない結論になりましたけど、これが当面の方針ということになりますかね…
疲労感はあるものの、自宅でできる仕事があるのは落ちている体力を考えると悪くない。
仕事の総量をセーブできるように、スタッフ教育に時間を使う。
自分でしかできない仕事以外は極力他の人にやってもらう。
翻訳に関しては、撤退方向で。まだそれなら、書く仕事で可能性を探したほうがいい。
音楽に関しては微々たるものなので、これも撤退か優先順位を下げることですかね。
不労所得を増やすかコストをカットする
不労所得をふやせば可処分時間は増えます。
不労所得を増やすなら、投資でしょうね。
これも原資があれば即効性はあるけれど、そんな資本はない。
となると、コストカットでしょうね。
ここについては考えたい。コストカットできるサービスなんかは探してきたつもりだけれどももう一度確認してみます。
実際、ASPを使ったセルフバックなんかはうまく使うと固定費も減らせますしね。
まとめ
まずは効率化。教える仕事に関してはスタッフ育成ですね。それともっとマニュアル化して事務コストを減らす。
日々の業務に追われているのと、このままではジリ貧だという認識は間違っていない。
物量作戦になったら必ず負ける。衰退産業にいるのはやっぱり不利ですね。
そして、昔なら、イノベーションによって旧産業がなくなって、産業の高度化が起こって新たな産業に需要が生まれた。労働力が移動できる余地があった。
でもこれ、AIの時代になるときに、人間のいる場所があるんだろうかと思います。
少なくとも、私の仕事では人間が要らなくなるわけではないけど、必要な数は激減する。
今更ラッダイト運動起こしてもどうもなりませんしね…
商圏を広げて行くことくらいしか今の所対策は見いだせない。
若ければ全く別の方向性に切り替えるというのもありですけど、残念ながら若くもなければ、健康というわけでもない。
持っているスキルを他の分野に適応させていくことを考えて行くほうが現実的です。
いくつもの小さな仕事を組み合わせて、若い頃は生き延びた。結局今も複数の仕事を組み合わせてなんとか生きている。
本当は一つだけで生活できる方が楽に決まっているから、やりたくはないんですけど、自分の能力を考えると消去法的にそうなる。
もっと小さい仕事を複数組み合わせるほうが現実的かもしれない。
今年はやってなかったことで新たな仕事を開拓することも考えてみることにします…
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