旅行について考える
彼女と旅行に行ってました。楽しかった。
自分でも意外だった。何故楽しかったかを考えます。
快適な時間を増やし、不快な時間を減らすことで生活は改善できる。
旅行なんか楽しいに決まってるやろって言う方もいらっしゃると思うんですが、私はそうじゃないんですね。
もともとの仕事がハチャメチャに出張が多かった。移動は嫌いです…
だから、勤めるのをやめて自分で仕事ができるようにしていったわけです。
在宅で仕事ができるようになっても一年の三分の一は出張だったりしました。日本国内だけならまだマシですけど、海外出張が多い時期は本当にうんざりした。
出張は体が弱い人間には特に厳しい。持病があるんで服薬のタイミングが狂うのもきつかったんですね。
移動が多いって、高コストなんです。
拘束時間が長くなります。移動時間にできることはもちろんあるんですけど、限られている。何をやるにも普段の環境より手間がかかります。
自分にとってはしんどかったわけですね。
旅行と出張の違い
じゃあ、旅行と出張の違いってなんなんでしょう。
当たり前だけれど、仕事で移動するか、そうでないかです。
旅しながら仕事するのが理想という人もいらっしゃると思うんですが、私は違う。
出張して、仕事が終わったら休暇をいれてからまた移動するというのをやってみたことがあるんですが、海外の移動は耐えられなかった。
ホテルのチェックインやチェックアウト、飛行機の時間、トランジット、連絡手段の確保、報告、会議の出席。それぞれの国で覚えておく必要があることも多い。
そして普段と環境が異なってやれることが限定されている分、準備やいつもと違う手順を要求されたりしますよね。
常にすべての行動にコストが掛かる。
コストを下げる簡単な方法は習慣にすることだと思うんです。考えなくても行動できるわけですからね。
ですが、出張って常にイレギュラーなわけです。
考えることが常に多いのは、ボンクラな私には無理。
言い切っちゃうのもあれですけど、己を知ってますからね…
考えることをできるだけ減らすことが自分にとっては一番簡単な処理速度をあげる方法なんですよね。
旅行が何故楽しかったのか
やったことと言ったら、ご飯食べて、古着を探しにいって、ぶらぶら東京を歩いただけです。
彼女が寝てる間に仕事もしました。出張ではないけど、仕事と近い条件ですよね。
仕事しないのが理想だけれど、単純な事務仕事なら終わらせておけば、あとで楽になる。
快適な時間を増やし、不快な時間を減らすという観点では、休日としての快適な時間は増やさないけれど、未来の不快な時間を減らします。
トータルとしては快適な時間を増加させるかなと。
メリハリがありました。
出張でもご飯は食べるわけですし、時間があれば(まあ、ほぼないんですけど…)仕事以外のなにかに時間を使うことはできます。
古着を見に行って、私は何も買わなかった。見ているうちに、ああ、なるほどビンテージってこういうことねってわかってきて面白くなった。
ギターならビンテージも好きですけど、服にはそういう趣味がなかったので、新しい発見だった。
それにしても、女物のかばんは、なぜあんなに哲学的なんでしょう。物が入らないかばんって、マジ抽象度が高いですよね…
高円寺の古着屋で、彼女がいかにも歩くのが難しいピンヒールをみて素敵って言ってたんですね。
で、「これ、歩くのは大変では…?」と聞いたら「見てるだけでいい…歩くためのものじゃない。可愛いから良いの。」と。
歩くためではない靴。抽象的すぎます…
歩き回ったから疲れた。これって不快なはずですけど、そうではなかった。仕事で20,000歩以上歩いたら、ただただ疲れただけですが、心地いい疲労感だった。
意味が肯定的に変わった原因はなにか。
認めるのもこっ恥ずかしいですけど、やっぱり彼女が一緒にいるからでしょうね。自分ひとりで古着を見に行ってもここまで楽しくはならない。
自分の愛している人間が面白がるものであれば、自分が理解できないものであっても自分にとっても意味があるものになる。
そんなの小学生でもわかってそうなものですけど、わかってないからこんな歳になっても生きづらいんや!と逆ギレしておきます…
今の所の私のGTDの高度リスト5000メートルは
- 主体性を失わない
- 個人を尊重する
- 前進する
なんですね。
今回、ざっくりどうしようかくらいを新幹線で話しながらほぼノープランで行った。選択の余地があるという意味でも主体性を失ってない。そして、仕事はちょっとするということで前進できた。
あと、彼女に対して時間を使えた。余裕がなくなると仕事で埋め尽くしてしまいますから。
時間がなくなると、彼女に対して時間を使えない。それって、結局自分の価値観に反する。
この3つの条件が満たされたんだから、それは快適な時間だったに決まってます。仕事の総量を抑えることはやっぱり大事ですね。
さらに考えます。自分の高度リスト4000メートルはこうなんですね。
- 仕事の総量が抑えられている
- 時間に余裕がある
- 金銭的な不安がない
- スキルが完成する
- 納得行くものを形にして世に出す
- 愛する人間と幸せに暮らす
- 好きな音楽を理解できるようになる
GTDの高度リスト4000メートルは大成功のイメージ。その大成功の中の多くも満たせている。
彼女がいることによって、不快な時間も快適な時間に変換されているわけですから、当たり前だけど優先順位を最上位だということを忘れない。
なので、高度2000メートルのプライベートな人間関係のところ、改定しました。
高度2000メートルはGTDではこういう風に定義されてます。
着実に前進していくために、仕事と人生に関して一定の水準に保つ必要のある重要分野
硬い言葉だけど、注意するようにしなきゃいけないことくらいですね。
プライベートな人間関係というのは間違いないけれど、もっと具体的に書かないと自分はすぐにダメになりますからね…
まとめ
出張と旅行では移動という意味では同じ。
出張の合間に休暇をいれることがあっても、ここまで快適な時間を増加させられはしなかった。
一番の要因は彼女。
そして、二人で楽しめることが増やせたのは嬉しいことだった。
自分は愚かで、何が大事であるかも簡単に忘れる。だから当たり前と思うこともしっかり考えましょう。
自分の心の動きを見つめる。何が快適か、何が不快か、そして「これはなにか?」と定義できればもっと生活の質をあげられるはず。
自分のマニュアルを粛々と作っていこうと思います…
コメントを残す